「きく」という言葉
相談業務において相手の話をきく事は基本的な仕事になりますが、この「きく」という漢字の使い分けは皆さん出来てますでしょうか?
今回は「きく」の使い分けに関して書かせていただこうと思います。
「きく」の種類
「きく」の漢字としては下記のものがあります。
1 :聞く
2 :聴く
3 :訊く
どの漢字も日頃から皆さん目にしていると思います。
それでは、それぞれの漢字の意味を見てみましょう。
1 :聞く
例えば、皆さんがお店に買い物に行った時や街中を歩いている時等に、どこかで流れている音楽や誰かが話している内容が自然と耳に入ってくる事は無いでしょうか?
これが「聞く」という事です。
つまり、意識していなくても自然と耳に音が入ってくる状態の意味合いで使います。
2 :聴く
相手の話に対してしっかりと耳を傾けて、気持ちの理解を出来る様に努める意味合いで使います。
こちらの場合はただ耳に音を入れるのではなく「相手はどんな気持ちで今話をしているのか」といった深い所まで考えながら受け取る事になります。
「聞く」とは違い、自分で意識をしないとなかなか「聴く」事は出来ません。
3 :訊く
これは相手に対して質問を投げかける等の意味合いになっています。
今までの「聞く」「聴く」は耳からの情報の入れ方の違いでしたが、この「訊く」はこちらから相手に尋ねるといった違いがあります。
こんな違い
まとめると…
1:聞く
「どこかで聞いた事ある音楽が流れているな」
「前を歩いている人達、◯◯に関して話しているな」
2:聴く
「この人は今◯◯についてどんな気持ちで話しをしているのだろう?」
「◯◯と言ってはいるけれど、本当はどう考えているのだろうか?」
3:訊く
「あなたは今◯◯と話していましたが、その時どんな気持ちだったんですか?」
「◯◯との事でご同意をいただいたので、お話を進めさせていただいても宜しいでしょうか?」
等々、簡単な例ではありますが、ユキネコ的に思う違いはこんな感じですかね。
どの「きく」も場面によって使い分ける事で、円滑なコミュニケーションに繋げる事が出来ます。
傾聴力にも通じる部分ですね。
自身の振り返り
最後に、自分自身の振り返りをしてみましょう。
誰かから相談を持ち掛けられた時、あなたは今までどの「きく」で対応していたでしょうか?
・ひたすらに相手の話を聞いていたでしょうか?
・相手の心情を理解しようとしながら聴いていたでしょうか?
・相手の話しよりも自分の気になる点等を多く訊いていたでしょうか?
意識して相手の相談に対応してみると、自分自身の意外な発見があるかも知れません。
持ち掛けられた相手との距離感によっても違いがあると思います。
機会があれば、是非振り返りをやってみて下さい。
今回は「きく」という言葉に関して、書かせていただきました。
少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
それではまた。
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